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理事長ブログ

「自律分散型でつくる、楽しく働ける職場」——蒼渓会の運営スタイルについて

2025-04-21

今日は、私たち蒼渓会の法人運営について、少しお話ししてみたいと思います。
蒼渓会では、「自律分散型」というスタイルで運営をしています。聞きなれない言葉かもしれませんが、これは簡単に言うと「上司と部下」という縦の関係ではなく、みんながフラットな立場で、それぞれが自分の意思で動いていく、という考え方です。
指示や命令を待つのではなく、自分の気持ち、仲間の気持ちを大切にしながら、自分で動く。それが、私たちの基本的なスタンスです。
なぜこんな運営をしているのかというと——やっぱり、一番の理由は「どうしたら職員が楽しく働けるか」を探求してきたからです。
楽しくなければ、いい仕事はできない。これはもう、私たちが日々福祉の現場で感じている実感です。
そうしたスタイルを支えるツールとして、SlackやGoogleクラウドなどのICTも積極的に取り入れています。
Slackでは、日々流れてくる情報をリアルタイムでやりとりし、意思疎通のズレ—たとえば「あれ聞いてなかった」とか「そんな話初めて聞いた」みたいな、あの独特のすれ違い—を極力なくすようにしています。
就業規則や各種届出なんかも、必要な人が、必要なときに、自分でクラウドからアクセスできるようにしています。「情報の見える化」は、意外と大きなストレスを減らしてくれるんですよね。
もうひとつ、蒼渓会が大切にしている仕組みが「助言プロセス」。誰かが「こういう風にやってみたい」と思ったら、その声をしっかり聴いて、みんなで考えて、実現できるようにしてます。
さらに、そのチャレンジを後押しするために、各事業所には法人の純利益の25%を分配して、自分たちの裁量で使えるようにしています。「これくらいの予算があるよ」と見える化しているので、具体的にイメージが持ちやすいのもポイントです。
もちろんそのためには、お金の流れを職員一人ひとりがちゃんと理解できる必要があります。だから蒼渓会では独自の管理会計を導入して、誰でも決算書がわかるような仕組みづくりに取り組んでいます。
収入がどれくらいあって、何にどれだけ使っているのか。こういうことが見えてくると、「このお金、もっとこう使えたらいいよね」なんて声が自然と出てきたりする。そうなると、現場はどんどん動き出します。
そして何より、私たちがこの自律分散型の運営で一番大事にしているのは、「信頼」「傾聴」「意思の尊重」「対等な関係」といった、福祉の基本とも言える関わり方です。
実はこれって、職員が利用者さんに関わるときに大切にしていることと、まったく同じなんですよね。
福祉の現場だけでなく、職員同士の関係の中でも同じように接していく。それが、蒼渓会の目指す「仕組み」なんです。
これからも、そんな関係性を土台にしながら、「楽しく働ける」環境づくりを続けていきたいと思っています。


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